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奥崎謙三という男

戦争は人をキチガイにさせる。
そう思わせるのに、ピッタリの人物がいた。
それが、奥崎謙三という男である。

奥崎謙三 - Wikipedia

奥崎 謙三(おくざき けんぞう、1920年2月1日 - 2005年6月16日)はアナーキスト。
昭和天皇パチンコ狙撃事件、皇室ポルノビラ事件やドキュメンタリー映画『ゆきゆきて、神軍』で知られる。
自らを「神軍平等兵」と称していた。



ゆきゆきて、神軍 - Wikipedia

『ゆきゆきて、神軍』(ゆきゆきて、しんぐん)は、1987年公開の日本映画。奥崎謙三の姿を描いたドキュメンタリーである。日本国内外で多くの賞を受賞した。今村昌平企画、原一男監督。

アメリカのマイケル・ムーア監督が「生涯観た映画の中でも最高のドキュメンタリーだ」と語っている。

撮影は1982年から5年間をかけて行われた。

奥崎謙三は、かつて自らが所属した独立工兵隊第36連隊のウェワク残留隊で、隊長による部下射殺事件があった事を知り、殺害された二人の兵士の親族とともに、処刑に関与したとされる元隊員たちを訪ねて真相を追い求める。元隊員たちは容易に口を開かないが、奥崎は時に暴力をふるいながら証言を引き出し、ある元上官が処刑命令を下したと結論づける。

奥崎は元上官宅に銃を持って押しかけるが、たまたま応対に出た元上官の息子に向け発砲し、殺人未遂罪などで逮捕され、懲役12年の実刑判決を受けた。



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戦争で兵士は殺し合いを強要される。
他人を殺さなければ、自分が殺されるのだ。
生きるか死ぬかの極限状態の中で、人は殺人ができるようになる。
殺人とは、人間の本能に基づく行為であり、誰でも殺人を行う要素を持っている。

普段は隠されている、その殺人の本能を引き出されてしまうと、人はキチガイになる。
キチガイになってしまったサンプル、生きた見本が、この奥崎謙三ということができるだろう。
しかし、彼のみをキチガイとして断罪することはできない。
彼もまた、戦争によって狂わされた被害者なのだ。

綺麗事を抜きにすれば、人間は他の生き物を殺してその死体を食って生きている。
自分と奥崎謙三は違うと、必ずしも言い切れないことを自覚し、自らの矜持を正さねばならないだろう。

●映画批評
ゆきゆきて神軍
http://www.st.rim.or.jp/~r17953/impre/Movie/OKU_1.html

<内容>
 神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、たったひとりの「神軍平等兵」として、
 神軍の旗たなびくトヨタ・マーク2に乗り、今日も日本列島を疾駆する。
 そんな中、かつての所属部隊・独立工兵隊第36連隊のうち、ウェワク残留隊で隊長
 による部下射殺事件があったことを知り、奥崎は遺族とともに真相究明に乗りだした。
 なぜ、終戦後23日もたってから、二人の兵士は処刑されねばならなかったのか。
 執拗ともいえる奥崎の追求のもと、生き残った元兵士達の口から戦後36年にして
 はじめて、驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる。~公開資料より抜粋~



※9:我は神軍平等兵なり.

フィナーレを飾る前に、映画の舞台裏を少し。
撮影が決まった途端、奥崎氏から監督にかかってくるようになった執拗な電話責め
の話しを、ライナーノートから一部抜粋。

目覚めた途端にアイデアを閃かせた氏がゆくがままあるがまま思いつきのままかけてくる
この電話のことを監督らは「思いつきモーニングコール」と称し、その電話を取るたび、
その内容に怖れおののいたという。


「私の天(ピー)パチンコ事件はパロディだとある人物が私に言ってくださったんです。
 私、もう一度パロディをやりたいんです。皇居の前で(ピー)皇の写真を等身大に
 大きく伸ばした写真をつくって、その写真に、私、パチンコを撃ちたいんです。
 その行動を撮っていただきたいんですがネ」

「中核派と革マル派の委員長に、私、会いたいんです。対談したいんです。
 原さん、委員長に奥崎謙三と対談をするように説得してくれませんか?」

「ある子供の誘拐事件で、子供が犯人に殺され、母親が犯人を死刑にしてくれって
 言ってるのを新聞で読んだんですが、私、その母親に会って、言ってやりたいんです。
 犯人を死刑にしろって言うのは間違ってます、と。私には死刑という国家の暴力は
 認められないんですね。その母親に言ってやる面を撮っていただきたいんですけどね」

「私、文部大臣の車に私の車をぶつけようと思うんです。
 原さん、文部大臣の車がいつどこを通るのか調べてくれませんかね?
 それで車をぶつける場面を撮っていただけませんか?」

「靖国神社で慰霊祭があるんです。私、その慰霊祭に殴りこみをしようと思うんです。
 私が自分で武器を初めから持っとったら近付けませんから、妻に花束を持たせといて、
 その中にドスを隠しといて、近づいたら妻からドスを受け取って一気に殴りこむんです。
 その行動を撮っていただけませんかね」

「私の行動、判断は正しいんです。判断は私がしますから原さんはついてくればいいんです。
 私は行動者です。原さんは語り部でしょう。語り部は黙って行動者を撮ってくれればいいんです」


監督達がこれらの途方もないアイデアを必死に検討している頃には
既にそのアイデアは当の奥崎氏自身の頭の中からきれいさっぱり無くなっていたという。



藤原章・大宮イチ『神様の愛い奴 決定版』(01)/馬鹿とハサミは...
http://futakin.txt-nifty.com/blog/2006/10/01_f423.html

 『神軍』の撮影の後、奥崎は元上官を殺すために上官宅を訪れたが、留守だったため、とりあえず自宅にいた息子を射殺しようとする。もともと奥崎はこの様子の撮影を希望していたのだが、当然の話であるが監督の原一男は拒否していた。そして奥崎は殺人未遂で逮捕される。天皇の崩御、秋篠宮の婚姻で2度にわたって恩赦の機会があるものの、いずれも拒否し、12年間満期服役する。この映画は、奥崎が出所するところから始まる。『ゆきゆきて、神軍』の当時は62歳だった奥崎もすでに77歳になっていた。

 いきなりこの映画(実は映画とは呼べない代物かもしれない)を観ろとは勧めないが、『ゆきゆきて、神軍』を観て吹っ切れないものを感じた者には観ることを勧める。おそらく『神軍』の補完するものがこの『愛い奴』になるのではないかと思う。しかし、『愛い奴』は内容的には完全なゲテ映画であり、これを観ただけでは何も意味をなさず、ただ吐き気を催すだけである。

パッケージの奥崎は、妙に内田裕也風。あの人も歳をとって世間離れに拍車をかけたように見える。



奥崎謙三のキチガイぶりに比べれば、内田裕也のロック魂なんてカワイイもんですな(笑)。
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