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パパニコロー分類

癌の悪性の度合いを示す表現方法として、「パパニコロー分類」という分類法がある。
(Papanicolaou (Class) 分類)

Minds医療情報サービス

細胞診 cytology

1933年にパパニコローによりホルモン細胞診として創始されたが、その後染色法も改良され(パパニコロー染色)、がんの早期発見の有用な手段となっている。子宮頸部細胞診は、子宮頸部より、ヘラ、綿棒など各種採取器具により採取した細胞をスライドグラス上に塗沫し、固定後パパニコロー染色を行い鏡検する。

パパニコロークラス分類は、1954年にパパニコローが細胞診断所見を5段階に分類したもので以下のごとく分類する。class I:異型または異常な細胞を認めない。class II:異型細胞を認めるが悪性所見はない。class III:悪性の疑いのある異型細胞を認めるが、決定的に悪性と判断できない。class IV:悪性が強く疑われる異型細胞を認める。class V:決定的に悪性といえる異型細胞を認める。


病理診断のパパニコロー分類と降雨確率 : 浄土の地から

病理学の基本を学ぶと、がん患者の予後を決める因子は、大きく2つの因子にわかれるとなっています。

1 進展度
2 悪性度


進展度は、ステージングとも呼ばれますが、その悪性腫瘍がどのぐらいの大きさに進行しているか、ということを表現しています。通常1から4の4段階で表現し、たとえば、ステージ4は遠隔転移をしている段階であるとされます。原則として、治療法の選択とも関係している分類になります。

悪性度は、どのぐらい悪性度があるのか、ということですが、すなわち、がん細胞の種類のことです。今までの患者さんのデータの蓄積から、がん細胞の特徴によって、予後がよい癌細胞と、予後がよくない癌細胞として、ある程度の相関をもって、判断できる場合があります。というか、病理学というのは、それを目標の一つとして発展してきたということになります。
顕微鏡をみて、「この癌患者さんはとても危険なタイプだ」などと、予測することができれば、っていうことですね。もちろん、それが手がかりとなって、様々なタンパク質や遺伝子の働きが解明されて来た、という、医学研究の歴史にもつながっています。

つまり、がん患者さんをみたら、上の2つの大事な因子を決定することが、治療法の選択やその患者さんの予後の予測に必要である、ということです。
繰り返しますが、このようなことができるようになっているのは、過去のがん患者さんたちのデータの蓄積があるからですので、そのことを、われわれは忘れてはいけません。

さて、がんの病理学には、もう一つ、有名な分類があります。

細胞診などで使われて来た、パパニコロー分類というものです。これは、がんを疑う患者さんから採取された細胞の所見について、どれぐらいがんの可能性があるか、という、病理学者の診断を表現しているものです。この病理診断の分類方法は、1954年に、細胞診による病理診断法を提唱した、パパニコローという有名な病理学者が提案したものです。
ここに、分類の基準をあげておきます。

class I Abscence of atypical or abnormal cells.
class II Atypical cytology but no evidence of malignancy.
class III Cytology suggestive of, but not conclusive for malignancy.
class IV Cytology strongly suggestive of malignacy.
class V Cytology conclusive for malignancy.

* ローマ数字で表記することになっています。

この診断分類法は、いくつかの理由から、今では使うべきではないと広く言われてはいますが、しかし、実際には、いまだに使われています。

ということで、医学生は、この分類法を勉強しなければなりません。
上記の分類の内容を読めば、この分類法は、「その細胞をみた病理学者が、がんの可能性について、どのように診断したか」ということを数字で表現しているにすぎません。
クラスIは、異常な細胞がない、クラスIIIは、がんを示唆するが、がんと結論づけることはできない、クラスVは、がんと結論づけることができる、ということだからです。

これは、天気予報で言えば、降雨確率にとてもよく似ています。
降雨確率と言うのは、ある一定の地域に、ある一定の時間帯に、1ミリ以上の雨が降る確率ということですよね。
たとえば、20%の降雨確率というのは、その予報を5回出せば、1回は雨が1ミリ以上降りますよ、ということです。4回は雨が降りません(1ミリ以上のね)。
そして、決して、降雨確率80%とは、雨がじゃあじゃあとひどく降ると言うことではありませんし、昼間の降雨確率50%が、その日の昼の時間帯の半分の時間に雨が降るという、時間的な意味を言っているのでも、その地域の50%の面積に雨が降るという、地理的な広がりを表現しているのでもありません。

パパニコロー分類は、この降雨確率にそっくりです。
決して、認められた癌細胞の悪性度や、あるいは、進展度について、述べているものではありません。提出された細胞の標本について、がんであると診断される可能性を述べているだけなのです。

使われなくなっていくだろう、分類法ですが、いまでも、内視鏡検査でのポリープの生検の結果の表現などにもよく使われており、また、このような基礎的な内容なのに、誤解をしている学生が多いので、改めて、記事にしました。でないと、病理学者とのコミュニケーションができない医師になってしまうからです。



なるほど、パパニコロー分類は、古い方法で、そのうち使われなくなる可能性もあるってことだな?
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